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今年観た映画2010

初見、2度目、3度目…新旧含めて60本ほど。
もうちょっと観たような気もするけど忘れました。
あんまり新作観れなかったな。15本かな。
韓国映画も観れなかったー(『義兄弟』は来週観ます!カン・ドンウォンにソン・ガンホ!)。
年末にかけてもうちょっと増えるかも。


印象深かった映画&感想を少々。
日本版トレイラーではその映画の本質を伝えてないものもあるのが残念。
(TVで観たのも多いので、日本ではもう観られなそうな作品も多々あります)


『ピノイ・サンデー – Pinoy Sunday』 2009 台湾、日本、フィリピン、フランス
http://www.nhk.or.jp/sun-asia/……x.html#a01
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イケメン・ボンクラ&ちょいデブ・ボンクラ、
フィリピンが誇る愛すべきボンクラ2トップの、
泣けて笑える遅めの青春珍道中in台湾!
字幕無くても笑えるな!


『ハート・ロッカー – The Hurt Locker』 2009 アメリカ
http://www.hurtlocker.jp
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戦争ってあらゆる意味で破壊するのだ。人を。悲惨だ。戦争を肯定する気は一切ないが、でも、この主人公はヒーローだ。いや、恐怖を知って、自分の非力さを知って、ヒーローになったのだ。悪いのは戦争を起こす奴ら。合わせて『勇者たちの戦場』を観ることを強くお薦めします。



『精神 – Mental』 2008 日本
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/
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序盤から涙が止まらなかった。「普通」から「普通じゃない」への境界線って、いつでも誰でも割と簡単に越えちゃうもので、しかも消えたり現れたりするなんともあやふやなもの。そのくせ一度線が引かれてしまうと、自力だけで元の場所へ戻ることはなかなか難しい。
目をそむけないこと。差し伸べる手。言うのは簡単だけど、正直私にはそのことを続けられるだけの強さがない。それに自分がこの先「普通」なままでいられるかどうか、確信も持てない。もしかしたら今すでに「普通じゃない」のかも知れないし。
そう考えると、支えられる人も、支える人も、どちらも独りにさせてはいけないんだと気付く。でも今の社会の仕組みでは、自分を、誰かを、最後の最後で救えるのって、助けを求めることを恥と思わない「ちょっとだけの勇気」を自分で持つことしかないのかも。どんなに辛くても、ディスコミュニケーションになってはいけないんだ。コミュニケーションから逃げたら多分私は生きていけない。
考えるきっかけを与えて下さった、出演者の皆さん、監督および協力者の皆さんに感謝します。



『パンドラの箱 – Pandora’s Box』 2008 トルコ、フランス、ドイツ、ベルギー
http://www.nhk.or.jp/sun-asia/……x.html#a03
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↑英語版すら無かった…。
結末がやりきれない。でもそれも、おばあちゃんにとって、家族にとって、どちらが幸せ(とは言い難いが…)かと考えると何とも言えず…。そして自分も同じ選択をしてしまうのかもという不安感に襲われる。ああ、犯罪を犯すときってこんな気持ちなのかも…。
観ることができた方は、ぜひ『精神』も。



『闇の列車、光の旅 – Sin Nombre/Without Name』 2009 メキシコ
http://www.yami-hikari.com
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あの場所に生まれていなければ、少年も、少女も、どんなに真っ当で、真っすぐな、光の射す道を歩んでいけただろう。ラストで少女がひとり電話口で口ずさむあの唄が忘れられない。どんなにか心強い歌だったろう。
組織に飲み込まれていく子供、その子の少年に対する裏切りが何より恐ろしかった(そもそも組織に忠実であるだけで裏切りとは思ってない。しかもその忠誠も恐怖ゆえ…)。『シティ・オブ・ゴッド』、『24: Redemption』あたりも合わせて観るといいかも。



『善き人のためのソナタ – Das Leben Der Anderen/The Lives Of Others』 2006 ドイツ
http://www.albatros-film.com/m……e/yokihito
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ラスト、本を手に取ったときの気持ちはいかばかりか…。生まれることは許されなかったはずの友情、絆に少しだけ救われる。『戦場のピアニスト』と一緒に観て下さい。


『キャデラック/俺たちの1,000マイル – Coupe De Ville』 1990 アメリカ
http://en.wikipedia.org/wiki/C……lle_(film)
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昔観て大好きだった映画、やっぱりイイ!
雷親父に頼まれて、ママの誕生日プレゼントのキャデラックを運ぶ三兄弟(超絶仲悪し!)による珍道中。トラブル&喧嘩の連続、でも最後にはほろりとさせるハートフル・ロード・コメディ(なんだそれ)。
『リトル・ミス・サンシャイン』のドラッグじいさんアラン・アーキン、『ホーム・アローン』の間抜けな泥棒ダニエル・スターン、『魔法にかけられて』『グレイズ・アナトミー』のパトリック・デンプシーなどが出演。私達が自慢されたいアメリカ&アメリカ映画がここにある!日本語版は中古のVHSしか手に入りませんが、損はなし!
トレイラー後半にも入ってますが、エンドロールで流れる「Louie Louie」カバー映像だけが謎。い、いらなくね?



↓ごたごた言わずにとにかく観ろ!

『イングロリアス・バスターズ – Inglourious Basterds』 2009 アメリカ
日本公式が無いなんて!→ http://www.inglouriousbasterds-movie.com
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日本版トレイラーでは伝わりませんが、この映画の見所は、第1章の不穏感、クリストフ・バルツの“まったくほれぼれさせるところのない、でも究極の悪役”の演じっぷり、ブラピの顎です。願わくはバスタードたちにもっと暴れてほしかった。


『第9地区 – District 9』 2009 アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド
http://d-9.gaga.ne.jp
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ヴィカスはどうしようもなくイヤーなヤツだし、エビはキモいし、と思っていたが…小エビかわいーッ!ってあたりから色々ガラガラと!高台にひとり立つヴィカスの背中、そしてラスト・シーン…。ヴィカーーースッ、ほ、ほんとはおまえっ、くーーーっ!…っていう映画です。まずは観て下さい。
あのガシャーンガシャーンって戦闘マシーン、乗ってみたい!


『選挙 – Campaign』 2006 日本
http://www.laboratoryx.us/campaignjp/
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こっちに詳しく書きました。


他にも、ちょっと古いですが
『チョコレート』
『イージー・ライダー 』
『トム・ホーン』
『ライトスタッフ』
『ブリット』
『セルピコ』
『情婦』
『ユージュアル・サスペクツ』
『アパートの鍵貸します』
『七人の侍』
『隠し砦の三悪人』
など。

中でも名画と呼ばれるような昔の作品って、やはり脚本も、演技も、演出も、音楽も、本当にスマート。その一言で、その顔だけで、いやその後ろ姿だけで説明し切っちゃう、そういう素晴らしさがありますね(だから残ってるんだろうけど)。私が観たのだと、スティーブ・マックイーンとか、チャールズ・ブロンソンとか、黒澤明とか。

そういう意味では
『南極料理人』 2009 日本
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も、意図的に余白を作っていて素晴らしかったです。おっさんたちの青春ムービーでもあり(男の人が集まると歳がいくつだろうが男子校になるんだな!)。これが日本アカデミー賞にノミネートされない不思議さよ。



以下、覚えてるかぎり一覧。
各自ググって下さい(細かい間違いあるかも)。

★ :あまねく人々よ、観ろ!観やがれ!
☆ :嫌いな人もいそうだけど、でも観とけ!(私にとっては★と同じです!)
○ :時間があればぜひ。
無印:暇つぶしに。
× :観るな!いや、観てもいいけど!(笑)

ほぼ新作

☆『イングロリアス・バスターズ – Inglourious Basterds』 2009 アメリカ
☆『マイケル・ジャクソン This Is It – This Is It』 2009 アメリカ
☆『かいじゅうたちのいるところ – Where The Wild Things Are』 2009 アメリカ
 『Dr.パルナサスの鏡 – The Imaginarium Of Dr. Parnassus』 2009 アメリカ
★『ハート・ロッカー – The Hurt Locker』 2009 アメリカ
★『第9地区 – District 9』 2009 アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド
★『南極料理人』 2009 日本
 『ハリー・ポッターと謎のプリンス – Harry Potter and the Half-Blood Prince』 2009 アメリカ
★『アンヴィル〜夢を諦めきれない男たち – Anvil! The Story Of Anvil』 2009 アメリカ
☆『アウトレイジ – Outrage』 2010 日本
○『インセプション – Inception』 2010 アメリカ
★『トイ・ストーリー3 – Toy Story 3』 2010 アメリカ
★『闇の列車、光の旅 – Sin Nombre/Without Name』 2009 メキシコ
 『トイレット』 2010 日本


アツい男達のドラマ (ていうかマックイーンとブロンソンとコバーンとミフネ)

★『タワーリング・インフェルノ – The Towering Inferno』 1974 アメリカ
★『トム・ホーン – Tom Horn』 1980 アメリカ
★『ライトスタッフ – The Right Stuff』 1983 アメリカ
★『ブリット – Bullitt』 1968 アメリカ
★『セルピコ – Serpico』 1973 アメリカ
○『荒野の七人 – The Magnificent Seven』 1960 アメリカ
○『ゲッタウェイ – The Getaway』 1972 アメリカ
○『大脱走 – The Great Escape』 1963 アメリカ
○『パピヨン – Papillon』 1973 アメリカ
○『大いなる西部 – The Big Country』 1958 アメリカ
★『七人の侍』 1954 日本
★『隠し砦の三悪人』 1958 日本


女もがんばる。

★『チョコレート – Monster’s Ball』 2001 アメリカ
☆『ショコラ – Chocolat』 2000 アメリカ
☆『マルタのやさしい刺繍 – Die Herbstzeitlosen/Late Bloomers』 2006 スイス
○『サラバンド – Saraband』 2003 スウェーデン


アジアもアツい。

★『ピノイ・サンデー – Pinoy Sunday』 2009 台湾、日本、フィリピン、フランス
★『キャプテン・アブ・ライード – Captain Abu Raed』 2007 ヨルダン
★『パンドラの箱 – Pandora’s Box』 2008 トルコ、フランス、ドイツ、ベルギー
★『タハーン〜ロバと少年 – Tahaan : A Boy With A Grenade』 2008 インド
 『シャングリラ – Finding Shangri-La』 2008 中国、台湾


ドキュメタリー

○『シッコ – Sicko』 2007 アメリカ
★『精神 – Mental』 2008 日本
★『選挙 – Campaign』 2006 日本
☆『ブロック・パーティー – Dave Chappelle’s Block Party』 2006 アメリカ
★『ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜 – Jesus Camp』 2006 アメリカ
★『アンダー・ザ・スキン〜ライム病との戦い〜 – Under Our Skin』 2007 アメリカ
★『バーチ通り51番地〜理想の両親が隠した秘密〜 – 51 Birch Street』 2005 ドイツ、アメリカ


ヒューマン・ドラマ(胸熱)。

○『レ・ミゼラブル – Les Miserables』 1995 フランス
★『戦場のピアニスト – The Pianist』 2002 フランス、ドイツ、ポーランド、イギリス
★『イージー・ライダー – Easy Rider』 1969 アメリカ
★『善き人のためのソナタ – Das Leben Der Anderen/The Lives Of Others』 2006 ドイツ
○『ヒーロー・靴をなくした天使 – Hero/Accidental Hero』 1992 アメリカ


サスペンス

★『間違えられた男 – The Wrong Man』 1956 アメリカ
★『情婦 – Witness for the Prosecution』 1957 アメリカ
★『ユージュアル・サスペクツ – The Usual Suspects』 1995 アメリカ
★『マルコヴィッチの穴 – Being John Malkovich』 1999 アメリカ
 『ペイバック – Payback』 1999 アメリカ


その他

★『アパートの鍵貸します – The Apartment』 1960 アメリカ
○『天平の甍』 1980 日本
 『マトリックス – The Matrix』 1999 アメリカ
 『マトリックス リローデッド – The Matrix Reloaded』 2003 アメリカ
 『ヤギと男と男と壁と – The Men Who Stare At Goats』 2009 アメリカ
×『エーゲ海の天使 – Mediterraneo』 1991 イタリア
×『ハムレット – Hamlet』 1996 イギリス



ひとつどうしても納得がいかないのが、『善き人のためのソナタ』と『エーゲ海の天使』のどちらもアカデミー賞外国語映画賞を受賞している点。『善き人のためのソナタに』失礼だろこら!ふざけんな!


ちなみに、「これまでいったい何本の映画を観てきたか、をカウント。」はだいたい600本くらい。基本的に「ボンクラ」&「珍道中(a.k.a.ロードムービー)」が多めみたいです。

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