そういう人の例に漏れず、
・歌ヘタになってんじゃないか、
・見るも無惨にハゲてんじゃないか、
・面影なく太って人相変わってんじゃないか、
などと若干の不安を抱くも、
いやいや、出てくるっていうんだからその辺の問題はオール・クリアなはず!
と自分を鼓舞して出かけた宮本浩次復活ライブ
「Miyamoto Kohji LIVE ’09〜One Day〜」。
拍子抜けするくらいなーんにも変わってなくて。
緊張してガチガチという風もなく。
いつも通り散歩に出かけてって、
で、いつも通り
ただいまー
って「フツーに」帰ってきた、みたいな。
そんな感じ。
ライブ・タイトルの「One Day」にどんな思いを込めたのか分からないけど、
「1日」だけのライブだから、っていうよりは
なんとなく、日常の中の「とある日」ってかんじがして、
勝手に感慨深かった。
なんだかすごく「普通」な感じっていうか。つまらないものって意味じゃなく。
待ち望んでいた私たちにとってはようやく訪れた「いつか」のその1日であるけれど、宮本浩次本人にとっては(もちろん特別な思いはあっただろうけど)空白であった期間も含めた毎日の中の「とある1日」でもあるっていうか。
表に出てこなかった間も普通に宮本浩次だったし、
普通にミュージシャンだったんだろうなっていう。
絶対戻ってくるとか、そんな約束も特にないんで、普通に戻ってきましたよっていう。
そういう「普通」っていうのをなんだか感じました。
帰る場所があって、待っててくれる人がいて、
ステキな事だなあと思う。
「俺、歌いてーんだよ!」
って言ってたけど、
「おうよ!好きなだけ歌いなさいよ!」
って、お客さんもそんな雰囲気。
何より歌うのがなんだか楽しそうだったなあ。
こんなに楽しそうに歌う人だったっけか。
それに前にも増して歌うまくなってんじゃないかなあ?
バンドもバカみたいに演奏のクオリティが高くてね。
聴きながら、ああこれは新曲を聴きたいなあ、と思う。
きっといい曲作れるだろうなあと。
ライブでそんな風に思ったのは初めてだなあ。
左ななめ前に、終始口元に手をやったまま、時折目元を拭いながら、
熱心にステージを見つめている女性がいて、それになんだかグッときてしまう。
私も2度ほど(懐かしさではなく曲のよさに)泣きそうになったんだけど、
なんとなく泣いたらいけないような気持ちになって、ガマンする。
ま、ゆるゆると、やってくれたらそれでいいんですよ!
宮本浩次オフィシャル・サイト
http://www.miyamotokohji.com/
http://miyamoto-hot.tea-nifty…….-1ba0.html