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IKEAに誘発されるDIY精神。

ようやくですが、南船橋のIKEAに行ってきました。スウェーデン・メイドの家具・雑貨などを扱う大型の家具店です。いろんな意味で分かりやすいし合理的で、わたしはかなり気に入りました。

IKEA (JP)
http://www.ikea.com/jp/ja/


「IKEAのビジョン」というページにもありますが、

http://www.ikea.com/ms/ja_JP/a……_life.html

よくよく考えたらいらないんじゃないの、これ?というコストを徹底的に排除することによって、いろんなことがシンプルになって、より魅力のある商品(=デザインがよくて、なおかつ安い)を生み出せる、っていう仕組みがステキだと思う。

その昔プロダクト・デザインの授業で、「やはりよいデザインのものにはしかるべき対価が払われて当然」というような話があって(ニュアンスは違ったと思うけれど)、たしかにそれはそれで、もちろんそういうものもあるのでしょうけど、それでは世間一般の、ひいては日本人全体の美意識なり感じ方なり審美眼なりのベース・アップには繋がらないんではないのかなあと思ったことがあって(その時そうつっこめば、教授のもっと興味深いお話が引き出せたかと思うと残念なのだが、いかんせん気の弱い口下手なので・・・笑)。

「Design – デザイン」するというのは「sign – サイン」を「de – 出す」、誰かに何かを伝える、っていうことが元々の意味合いであって、それが特定の人に対するメッセージの場合もあるのかも知れないけど、でもどうせならより多くの人に伝えたいし、分かってもらいたい(貧乏性だからな・笑)。イイものを大量生産して配りまくる、それってステキじゃないですか?そこにアタマを使うからこそデザイナーとしての存在意義があるんじゃないかなあと(それが私の発想の原点であったなあ)。一握りの人ためのデザインより、残りの80%、90%のためのデザインって何かって考える方がきっと難しい(でもより有意義で面白い!)と思うんです。だって、お金なんてかけようと思えばいくらだってかけられるんですから。
そこを恩着せがましくなく、気楽に(&気楽でいいんだよ、と言いながら)がんばってくれてるIKEA、ステキです。

便利さに甘えまくった怠惰な毎日のなか、自分の目で、アタマで、商品を、行動を、言ってしまえば生き方を選ぶという行為を忘れかけてた自分には、とってもよい刺激になりました。Do It Yourself。日曜大工のことだけを言ってるんじゃありませんね、この言葉。忘れないようメモメモ。

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