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12/22ドラゴンアッシュ

友達につれられて会場に着くと、このクソ寒い中Tシャツ×首にタオルのキッズたちがわらわらわらと。高校〜大学生くらいかな。とてもうきうきした様子。大人発見できずorz

会場に入り、近況報告などし合いつつひたすら待つ。入り具合はほぼ満員。それほど広くないので、もっとギッチギチだと思っていたからちょっと安心。もちろんオールスタンディング。女子チビッコ率高し。

彼ら言うところの前説が終わり、しばらくあって、暗転。スクリーンに映像が流れ、そしてメンバーの登場。すでに大興奮のキッズたち、kjの「飛び跳ねろ!」の一言でオープニングから大熱狂大合唱。あついなー。3、4曲して落ち着いた曲調になると一気に会場の足が止まる。キッズ、ヨコノリを知らずと見え。

曲をあまり知らず、取りたててファンというわけでもなく、ステージもダンサー以外よく見えないので、適当に揺れつつ周辺を観察。
右前に制服姿の高校生2人組。おそらくクラスでも冴えない方の。必死でステージを見つめている。前の人が動くたび首を右に振り、左に振り、まばたきもせず。時折、何事か叫びながら固く握った拳を突きあげる。真剣なまなざし、ぎこちないけど一心不乱な、その姿に心を打たれる。

キャリアが長くなるにつれファンの年齢層も徐々にあがって、もちろん曲調も次第に変わって、というのは常であるけれども、ドラゴンアッシュは(おそらく10年ほどのキャリアはあると思うけど)、きっと永遠にキッズに愛されるバンドなんだろうと、kjのMCを聴きながら思う。いい意味で大人になりきれてないあの感じ。それは今のシーンを考えると、とても貴重なことだと思う。
メジャーで売れ始めた頃、降谷の名前を出さずに勝負したいとか、口パクで歌わなきゃいけない某TV番組でマイクを逆さに持ってパフォーマンスしたりとか、そういうところ、きっと今も持ち続けているのでしょう(もちろん対応はその当時とは違うでしょうけど)。真摯に音楽を愛しているんだね。自分たちのやっていることに誇りを持っているんだね(それはキッズにはたまらない!)。

ミュージシャンや歌手を「アーティスト」と呼ぶことに違和感を感じる人も多いと思うけど(そもそも業界用語であるわけですが)、人前に立つような仕事をする人というのは、本当に人生を賭けているわけで、失敗をしたらほぼやり直しがきかない。そんな世界に生きている人というのは、私のような凡人からは想像もつかない不安、葛藤、そして努力の連続の日々を続けていて、その「何か」に真剣に取り組む情熱や純粋さというのは、「アーティスト」と呼ぶに値するものだと思うのです。ほんとにさー、売れる売れないなんてカンケーねんだよコノヤロー!

・・・というわけで、私にとってはいろいろ思うところの多い、よいライブでしたよ。メンバーも非常に楽しそうでしたし、いわんやキッズたち。武田真治観れてラッキー。知ってたのが『Viva La Revolution』の曲と、ワールドカップのやつと、アンコールの「恋を止めないで」という自分が少々悲しくもあり、年の瀬。

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  • SR said

    2005-12-24 (土) 1:55:38 +0000

    おんさんが、ドラゴンアッシュって、意外ですねー。

    僕も何年か前にLIVE行ったことありますよ。
    雰囲気は、上記そのままって感じでしたけどね・・・

    ダンサー2人とは昔からの友達で、特にそのうちの一人とは高校大学と一緒。
    彼はブレイキン、僕はハウスとジャンルは違えど、一緒に踊っていた仲間なんです。

    好きなことを、好きで居続けられる才能。
    なんとも羨ましい話です。

    ミュージシャンだけでなく、あらゆるパフォーマーがアーティストであると思います。

    表現を芸術までに昇華できる人間にのみ与えられる称号だとは思いますけど。

  • fuzzmaster said

    2005-12-26 (月) 4:31:13 +0000

    SRさん

    自分でも意外でしたよ、ドラゴンアッシュ。
    でも先入観なしに行ったおかげで楽しめた気がします。
    (場からは明らかに浮いていたと思いますが・・・)

    > 好きなことを、好きで居続けられる才能。
    そして、追いかけ続けられる才能、ってとこでしょうか。
    好きなことを「続けさせてもらえている」自分を振り返って、
    反省しきりでした。
    大事にしないといけませんね。ほんとうに。

    それにしても、お知り合いとはびっくり!です。

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