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24 – Twenty Four – Season 7おもしろいです。

24 - Season7 cast

24 - Season7 cast


24 – Twenty Four – Season 7おもしろいです。

先月からDVDのレンタルも始まりましてね、まあガマンできなくて動画サイトで続きをごにょごにょ・・・し終わったわけですが、まあ、面白すぎますよね。

とにかくSeason 7にはいい裏切りが満載です。
何度「はっ!!!」と息を飲み、「ぐっ!!!」と目を見開いたことか。
何度「うそ〜ん」と声に出したことか(まじで)。
出川哲朗並みのリアクションで鑑賞せざるを得ない!

まあ、何にせよ脚本が素晴らしいです。Season 1を越える面白さ!
Season 6まであってのSeason 7ですからこういう言い方はおかしいかも知れませんけど、でもまあ、そういうことです。面白いです。待たされた甲斐があったってもんです。

前作までにインフレしすぎた過剰な状況設定や仲間内のドロドロとかいう細かい伏線がごそっと削がれ、主要な登場人物の心情に重点が置かれてます。怒濤のストーリー展開で圧倒していく近年のパターンよりも各登場人物への感情移入の度合いが深まり、想像が膨らむ部分が多くてそれがさらに深みを与える、というかんじ。一つひとつの出来事が重い、一人ひとりの死が重い、そんな描かれ方です。とりわけジャックとテロリストたちとの対比が非常に効いていて、キーになる人物がとる行動の心情的な出発点が実はみな同じっていうところがまた、ため息出っぱなしになるわけです。



出てくる役者がまた素晴らしいです。

ジャック・バウアー役のキーファー・サザーランド、いやーやっぱりいい役者だな!これまでにも増してジャックにとっては最悪の一日となるわけですが、でもこれまでにはなかったジャックへの「救済」がいくつかの場面で訪れます。これまでとは別の種類の、ジャックの「戦い」とジャックの「強さ」、それがまわりの人々へ伝播していく。あの哀愁の後ろ姿はキーファーでなきゃダメだな!

それから目を見張るのはジョナス・ホッジス役のジョン・ヴォイト。どのシーンも印象的なんですが、なかでも「Thirty Years!!!!!」って台詞と、身分証明書をぶん投げるところ(これ多分、演出家が投げろと注文したんじゃないんだろうなあ)。この2箇所は吹き替えじゃなく見るべき!ジョン・ヴォイトが出てくるシーンはとにかく他の役者との演技対決みたいな感じになってます。お互い食うか食われるかみたいな雰囲気の中で芝居をしている、その緊迫感が半端無いです。キーファーの父が名優であるように、アンジーの父もまた名優であった!ううむ!
また、ホッジスという役柄が、根っからの悪人というわけじゃなく案外気の小さいところもあり・・・という描かれ方をしているので、その背景なんかもつい考えてしまったりして、うまいなー脚本家と思ってしまいます。

トニー・アルメイダ役のカルロス・バーナードも渋いです。坊主になってワイルドに、っていうかワルになって復活です。ラリーをごにょごにょ・・・する時の表情が素晴らしかった。このシーンは10人中10人が意表をつかれるであろう、今まで見たことのないトニーが・・・!という、24シリーズの中でも1、2を争うといっても過言ではない名場面です。Season 7は最初から最後までとにかくトニーが鍵を握っていて、これまで、ジャックと比べた時の(CTU職員としての)心の弱さ、言い換えれば優しさってことにはなるんですけど、その優男っぷりがトニーのウリでもあったんですが、いやもう今回のトニーはすごいっす。とにかく複雑な役柄に仕上がってるんですが、見事に演じきってますよカルロス・バーナードが。役も芝居もかっこよくなったな!
関係ないですが、カルロス・バーナードの「value」の発音の仕方がスキです。「High value, high impact」って台詞がSeason 7で2回くらい出てきます。

アリソン・テイラー大統領役のチェリー・ジョーンズもかっこよかったな。初の女性大統領且つデイビッド・パーマー以来のまともな大統領という役どころで、大統領として、女性として(妻や母として)の葛藤とそれらに立ち向かっていく強さ、そしてさりげない優しさをうまく演じています。あの最後の決断とイーサンとのラスト・シーンというのが非常にうまいなー!脚本家!と。実はデイビッドのケースとは逆の決断になっているんですよね。うなるな。

もちろんレネー(アニー・ワーシング)も、ラリー(ジェフリー・ノーディング)もよかったよ!

あんまりいけてなかったのは大統領の娘オリビア役のSprague Grayden(なんて読むんですかね?スプラグ・グレイデン?スプレイグ?)。ニーナ以来の蛇のような女の役で、強気のシーンはそこそこなんですが、一転窮地に陥った時の演技がなんだか残念でした。

最後の黒幕アラン・ウィルソン役の人。いまいちインパクト不足の感がありましたがどうなんでしょうか。この人、顔がジョージ・W・ブッシュに似てませんかね。実際のアメリカ(及び世界)の政治問題をドラマの中での問題として扱っているので、ブッシュ似が黒幕ってのはそういう意味での皮肉か?とも思ったりしましたけど・・・まあ考えすぎでしょうね。



Season 7で復活してうれしかったのは、まあほとんどみんなですけど、
●トニー・アルメイダ(哀愁を増して、というか哀愁のみを背負って、帰ってきました。Season 8、どうなるんだろう・・・)
●クロエ・オブライエン(Season 7ではジャニスとのやりあいがなんか和みます。ジャックと二人、FBIで話すシーンがとてもいいです。泣けます)
●ビル・ブキャナン(私服のビルはちょうオサレということが判明。でもあんなことになるとはな・・・)
●アーロン・ピアース(今回もいい仕事しますよ!)
●モーリス・オブライエン(モーリス好きなんだなー。今回ももっと活躍して欲しかったけど。ちょっとラリー、モーリスも一緒に雇えばいいじゃん!と本気でつっこんだ)

ついでに、全シリーズを通じてこれまでに出てきた各キャラクターのその後がとっても気になります。また出ないかな。
●レネー・ウォーカー(ジャックと付き合っちゃえば!拷問に対する処分も気になるし)
●イーサン・ケイニン(大統領との恋?の行方が・・・。大統領は旦那のヘンリーよりイーサンの方が明らかに好きだと思うんだけど、イーサンも結婚してるっぽかったからないのかなあ・・・?)
●ティムなんとか(坊主のちょっと小柄なテイラー政権の国防?相。今回ひと活躍しそうな雰囲気はあったんだけど、特になかった。政権が変わらなければSeason 8も出るかもね)
●カレン・ヘイズ(ビルがクロエやトニーと活動している間はどうしていたんでしょうか。ビルもああいうことになっちゃったし、Season 8で復活とか、ないですかね?)
●マイク・ノビック(マイクかっこいいよ!Season 7で名前だけ登場します)

今後出てくる可能性はまったくなさそうですが、
●ウェイン・パーマー(テロによる怪我の後どうなったのか)
●ナディア・ヤサー(美人だからまた見たいです。それだけです・・・)
●リンなんとか(デイビッド政権の大統領補佐官?で、マイクの仲間たちにはめられて階段から落ちて救急車で運ばれた女性)
●なんとかベイカー(アジア系のCTU職員で現場に出て行く方の人。端役なんだがちょいちょいでてきてて、アクションがやたらかっこよかった。銃の構え方とか、サインの送り方とか)
●マイク・ドイル(髪型変だけどいいやつだったな)

Season 6までに死んじゃったけど好きだった役
●デイビッド・パーマー(本物っぽすぎる!仕草や身体の使い方も優雅でかっこいい)
●ミッシェル・デスラー(ミッシェルかっこよかったなあ。トニーがほれるのも言わずもがな)
●ジョージ・メイソン(ふにゃふにゃした管理職っぷりといい、被爆後の英雄っぷりといい、俗っぽくもかっこいいキャラクターでした)
●クリストファー・ヘンダーソン(狂信者とかではない悪役でなかなか奥深かった。役者の人もいい芝居してたなあ。顔も声も迫力あるしなあ)
●マイケル・アマドア(この人珍しくイケメンだったので)

他にどんな役があったかとwikiを見ていたら、ジョージ・メイソンとニーナ・マイヤーズが実生活で結婚していた!まじか!
↓2ショット。
http://www.imdb.com/media/rm15……/nm0075359



Season 7の最後は「希望」で終わっていて(明るくはないが・・・)、これはSeason 8も見ねば!という気にさせます。レネーが大変!そしてジャックは?トニーは?どうなるの!?ああ、Season 8は一体どんな幕開けになるんでしょうか。早くも楽しみ。米Foxで2010年1月スタート予定です。


『24 – Twenty Four』 オフィシャル・サイト
Fox(英語)  http://www.fox.com/24/
Fox Japan(日本語)  http://video.foxjapan.com/24/

↓超充実してます(ちょっと使いづらいけど)。
Wiki 24(英語)  http://24.wikia.com


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おまけ
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記憶に残る名シーンの数々:
※Foxのサイトに全編のストーリー詳細が掲載されてますよ。

[SE1] テリーの遺体を発見したジャック
[SE2] ジョージ・メイソンが息子をCTUに呼び、自分が死ぬことを告げるシーン
[SE3] ガエルの最期とミッシェル
[SE3] パーマー、キレる(事件の隠蔽に関してウェインやシェリーにぶち切れるシーン)
[SE3] シェリーの死(そこまでやるか的な醜いキャラクター設定に見合った醜い死に様。日本の女優さんにはできない芝居!)
[SE3] ニーナ登場〜死ぬまで(出た!またお前か!)
[SE4] パーマーとマイク・ノビックが和解
[SE4] 事件やチーフになったことによる極度のプレッシャーにトニーの前で泣いてしまうミッシェル
[SE4] デイビッド・パーマーがジャックに「この電話を切ったあと、あらゆる意味でジャック・バウアーは死ぬことになる」と話すシーン
[SE5] パーマー暗殺
[SE5] パーマーの死の一報を聞いたマイク
[SE5] エドガーの死、エドガーとクロエが笑顔で写った写真(エドガーの遺品)をクロエが受け取るシーン(写真のエドガーの笑顔がさ)
[SE5] チャールズ・ローガンが黒幕だったことが明らかになるシーン(あ、アホのチャールズが!!!)
[SE5] リン・マクギルの最期(さほど愛されたキャラクターではないと思うので、演出がいささか感動的過ぎる気もしますが・・・)
[SE6] 中国から解放されたジャックが「今こそ意味ある死を」とビルに話すシーン
[SE6] カーティスの死とジャック
[SE6] ウェインが「ダニエルズがいなければこの作戦は思いつかなかった」みたいな話をするシーン(ウェインご乱心!?と思いきや)

映像を見ながらメモっていったらこの3倍くらいになりそうです。
Season 1、2のストーリーは今あまり思い出せてませんが、個人的には1の大ボス、ビクター・ドレーゼンがデニス・ホッパーというのにコーフンしました(映画『Flashback』でキーファーと共に主演。ちょうイイ映画!)。
Season5、6はストーリー構造の複雑さはあるんだけど、盛り込み過ぎて掘り下げられていないので話としては散漫になっちゃった印象があります。
Season 7はSeason 1〜3くらいまでの頃の筋運びに戻った感じの人間ドラマがメインなので、名シーンも山盛りです。


それにしても、なんで日本のドラマってあんなに脚本が薄っぺらーいんですかね。あんなので視聴率取れると思ってるっていうんだから視聴者もなめられたもんです。別に『24』みたいな派手な話を書けってんじゃないんです。もっと練れるだろうという話です。『冬のソナタ』だって、日本じゃ誰もペ・ヨンジュンやチェ・ジウなんて知らなかったのに流行ったってことです。
【drama】劇, 戯曲, 脚本(プログレッシブ英和中辞典より)



※ついでながら、同時レンタル開始のキーファー主演映画『ミラーズ』も観ました。ホラー映画初めて観たよ!こえーよ!妹がバスタブの中で殺されるシーンなんて、怖すぎて1分くらい薄目ですよもう。どうしてあんな恐ろしいものを思いつくんだろうか・・・。もう絶対にホラーは見ないと心に誓う今日この頃。あ、でもラストのどんでん返しは素晴らしかった。「あーっ!」って言ったよ。「あーっ!」て。

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  • るうー。 said

    2009-08-28 (金) 0:06:32 +0000

    こんにちは、るうかふぇのほうのるうです。
    子供が生まれて1年ほど経ちました。
    ようやくと最近は少し落ち着いた日々を
    取り戻しつつあります、、、まだ序の口なんだろうけど。。。

    そちらは変わらずお元気ですか?

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