タイガー！
最新の「Security Update 2009-002 (Tiger, Intel)」をインストールして以降、下記の不具合が発生。解決したのでメモ。OSは10.4.11(Tiger)です。タイガー！
(1) Excel (Office for Mac 2004)で、セルのコピーに異常な時間がかかる。
（10〜20秒程度。必ず発生。セル内編集でのコピーは問題ない）
(2) Photoshop (CS)で、ファイルを開くまたはファイルの新規作成ができない。
（起動直後はうまくいくこともある）
(3) プリントおよびプリント・プレビューができない。
（起動直後はうまくいくこともある）
セキュリティアップデート 2009-002 / Mac OS X v10.5.7 のセキュリティコンテンツについて
http://support.apple.com/kb/HT……cale=ja_JP
対応1： アプリケーション初期設定の削除
アプリケーションの不具合は、これで解決することがよくあります。対象：
(1) Excel／(2) Photoshop
内容：
「~/Library」および「/Library」の「Preferences」フォルダ内のPreferenceファイルをデスクトップに移動して、アプリケーションの再起動。
結果：
変わらず。さらに、Excelではファイルの新規作成ができなくなる(泣)。そのため、元のPreferenceに切り戻し。
対応2： アプリケーションの再インストール
アプリケーションの不具合は、これで解決することがよくあります。対象：
とりあえず(1) Excel／(3) プリンタのみ。
内容：
・対応1と同じ方法でPreferenceのバックアップ（Officeのみ）。
・アプリケーションや関連ファイルをすべて削除。
・インストーラから再インストール。
※Officeはアンインストーラを使用して削除（RemoveOffice.appとかそんなような名前）。元は、Intel Macにデフォルトで入っているOffice X(?)試用版に同梱されていたもの。ちなみにOffice X自体は不具合の起きる前に削除してあった。
※プリンタはサイトから最新のドライバをダウンロード＆インストール。ちなみに機種はEpson Calario PM-A840です。
結果：
変わらず。そのため、Preferenceも切り戻し。
対応3： 「ディスクユーティリティ」で検証＆修復
ディスクの不具合の場合、これで解決することがよくあります。対象：
(1) Excel／(2) Photoshop／(3) プリンタ
内容：
Mac付属の「ディスクユーティリティ」> First Aidを使って、手順に従いアクセス権およびディスクの検証＆修復。
結果：
変わらず。
対応4： Diskの整理とデフラグ
OS Xではファイルの断片化と不具合にはあまり関係がないとはいうけれど、(1)Excelのコピー不具合は処理速度の問題かも知れないし、ついでにやっておく。しばらく放置しっぱなしだったし。対象：
(1) Excel／(2) Photoshop／(3) プリンタ
内容：
・不要ファイルを削除して、念のためディスク・ユーティリティで再検証＆修復。
・「iDefrag」ブート・ディスクで起動してでデフラグ（半日程度かかります）。
・Macを再起動。
結果：
まあ、変わりませんよね・・・。
対応5： セキュリティアップデートの再インストール
アップデートがうまくいってなかった可能性もあるので、再インストール。対象：
(1) Excel／(2) Photoshop／(3) プリンタ
内容：
下記ページよりダウンロード＆インストールして、Macを再起動。
Security Update 2009-002 (Tiger, Intel)
http://support.apple.com/downl……cale=ja_JP
結果：
変わらず。
もうこれ以上は自力では分かりません。助けてー検索ちゃん！
対応6： 別の管理者アカウントで起動＆検証
対象：
(1) Excel／(2) Photoshop／(3) プリンタ
内容：
・「システム環境設定」 > アカウントより、新規管理者アカウントを作成。
・新しいアカウントでログインし、同じ不具合が起こるか検証。
詳しい手順は： Mac OS X：ソフトウェアに関するトラブルシューティング
http://support.apple.com/kb/HT……cale=ja_JP
→「B. 問題が Mac OS X で起こる、または複数のアプリケーションで起こる場合」の(1)。
結果：
別の管理者アカウントでは不具合が起きないことが判明。
後から追加したソフトとのコンフリクトであることは確定っぽい。
上記ページの指示にある「Preferenceの削除」は、対応1と同内容なので、飛ばしてその次の対応へ（上記ページB-2）。
対応7： セーフ・モードで起動＆検証
必要最小限の状態で起動して、不具合が起きるかの検証。不具合が起きるアプリケーションのPreferenceで解決できなかったということは、まったく関係のないソフトが問題を起こしてるってことかも？
対象：
(1) Excel／(2) Photoshop／(3) プリンタ
内容：
・再起動し、起動音の直後にShiftキー長押し。
・Appleマークと回転するLoadingマークが出たらShiftキーを放す。
・「セーフ・モード」でログイン※できたら、同じ不具合が起こるか検証。
※元のアカウントでログインすること。
詳しい手順は： Mac OS X: Safe Mode（セーフモード）で起動する方法
http://support.apple.com/kb/HT……cale=ja_JP
結果：
セーフ・モードでは不具合が起きないことが判明。
ログイン項目かkextファイル（って何？）に問題がある可能性あり。
そのため、上記ページの指示に従い次の対応へ。
※kextファイル＝カーネル機能拡張ファイルだそうです。カーネル・パニックとかのあれか！なんだかよく分からないところがこえー！でもそこまで深刻な不具合じゃないと思うんだけどな・・・。
対応8： ログイン項目の削除
対応7の結果を受けて、まずはログイン項目から対応。対象：
(1) Excel／(2) Photoshop／(3) プリンタ
内容：
「システム環境設定」 > アカウントから、使っていない（と思われる）ログイン項目を削除して、通常モードで再起動。
詳しい手順は： Mac OS X で Mac が起動しない (Mac OS X 10.3.9 以前)
http://support.apple.com/kb/TS……cale=ja_JP
→「3. 互換性のないログイン項目が、この現象の原因となっている可能性があります」。
まずはあやしそうなフリーウェアのみを削除。
・smcFanControl（フリーウェア）
・TimeDrawer（フリーウェア）
中でもTimeDrawerは、本体のアプリケーションで不具合連発のため使っていなかったことを思い出す。切ったと思ったのにこんなところで生きているとは・・・。もしやこれかも？そこで、合わせて本体のアプリケーションその他関連ファイルもまとめて削除。
結果：
直ったー！
・・・と思いきや、しばらくすると再び不具合が現れ始める。違ったー！
(1) Excelは完全に解決！やったー！（ということはやっぱりTimeDrawerかな）
(2) Photoshopは、しばらくするとまた同じ不具合。
(3) プリンタは、しばらくするとブラウザ（Safari、FF、Opera）のみ同じ不具合。
そこで・・・
対応8-2： ログイン項目の削除ふたたび
対象：
(1) Excel／(2) Photoshop
内容：
面倒なのでもう、ログイン項目を全削除して、再ログイン。
なんだか分からない項目もいくつかあるけど別にログイン時に起動しなくてもよさげだし、一つひとつ検証するのも面倒なので思い切って一括削除。アプリケーション側でどうしても必要なら、そのうち勝手に追加してくれるだろうさ・・・。
結果：
今度こそ直ったーーー！
今のところ切り戻しても問題のないログイン項目は：
・SpeechSynthesisServer（システム環境設定。時報をしゃべってくれるやつの音声ファイル関連だと思います）
・DashMenu（フリーウェア）
・GoogleNotifier（フリーウェア）
・MenuCalendarClock iCal（フリーウェア）
・X-Assist（フリーウェア）
削除したのは：
・smcFanControl（上述）
・TimeDrawer（上述）
・GoogleUpdateナントカ（フリーウェア。正式名称は忘れました・・・）
・SystemEvent（おそらくシステム。なんだか不明だけど、対応6で作った別アカウントのログイン項目には入っていないので、まあ問題ないでしょう）
どうもあやしいのは「GoogleUpdateナントカ」だったような気がします。過去にもGoogleデスクトップで不具合が起きたので（たしかこの「GoogleUpdateナントカ」もGoogleデスクトップのバンドルだった気がするし）。
ちなみに、ログイン項目から削除後にこれのオリジナルと思われる「Google アップデータ.app」を起動してみたところ、「このソフトは不要になったので削除します」というメッセージが出て勝手にゴミ箱に消えていきました・・・なんなんだお前は・・・。
まとめ
新しいものにほいほい飛びつかない！
アップデートは慎重に！
新しいソフトのインストールはさらに慎重に！
まずは様子を見て、情報を集めてからインストールしようぜ！
挙動のおかしいフリーウェアは丸ごと削除しようぜ！
アプリケーション自体の使用を停止したつもりでも、ログイン項目などに自動で追加されていて、バックグラウンドで動いている場合もあるので、要注意。
ついでに、「AppTrap」はアプリケーションの関連ファイル（Preferenceなど）を追跡して、アプリケーション本体の削除時にまとめてゴミ箱に入れてくれるソフトです。便利です。入れてたんだけどさ・・・（多分GoogleデスクトップとGoogleアップデータは別アプリだから連動しなかったんだと思います）。
詳しくは： AppTrap｜Macの手書き説明書
http://veadardiary.blog29.fc2…….-1139.html
以上。
OS再インストールにならなくてよかったなーっ！
