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時代劇メモ – 調べてみた。

刀の構え方。

時代劇っていいよね!

学生時代に日本史を履修しなかったのがいまさらながら悔やまれるわけだが、
手元の時代小説を再読している(とりあえず幕末付近)。

で、読みながら、あのドラマ、この映画、その漫画をないまぜに
オリジナル映像も多分に加えつつ脳内映像の編集&再生をひたすら繰り返す。
せっかくなので、よりリアルに鮮明にしてやろうと、
いろいろわからないことを調べてみた。


剣術関連


中段: 青眼(せいがん)とも言う。剣道って基本これですね。
上段: 左手が顔にかぶるかんじで剣は寝かせる。剣先を右に傾けると左上段。
八相: 半身になって顔は正面、左上段の腕の高さが違うかんじ(らしい)。

股立ち(ももだち)を取る:
動きやすいように袴の腰の縫止め(股立ち)を帯や袴の紐にはさむ。


刀関連


日本刀の各部の名称

鎬(しのぎ):
刀身の厚みが一番ある部分。

鎺(はばき):
刀身を鞘に固定する金具。鞘の内側に刀身が接しないから
血刀を差しても多少曲がった刀でも平気らしい。へー。

鯉口を切る:
鍔(つば)を親指で押して鞘から鎺(はばき)の部分を出す。チャキっとやるアレ。

物打(ものうち):
刀身の先の方。介錯の時に物打で落とそうとすると
骨が折れるだけで切れないから絶対にやってはいけないらしい。
(と小説にあった。新選組の斉藤一が谷三十郎をだまくらかした話)
ということは首が打てるくらいの幅ってとこでしょうか。

鍔迫り合い(つばぜりあい)、切羽詰まる、しのぎを削る、
は全てここからきているらしい。へー。

ついでに、刀を身につける・腰に差すことを
「帯刀(たいとう)」「佩刀(はいとう)」「差料(さしりょう)」と言います。
刀そのものを佩刀、差料ということもあります。
「刀を佩く(はく)」というのも小説を読んでいるとよく出てきます。


身なり


仙台平:
仙台で作られる絹織物「仙台平」で作られた袴は日本一らしい。
武士のいわばステータス。今で言ったらアルマーニのスーツみたいなものか。
http://sendaihira.jp/

総髪:
月代を剃らないでちょんまげ。
藩士は「藩のためならいつでも兜かぶりまっせ!」というアピールのために
しょっちゅう剃っておくのが基本だったらしいが、
浪人はその必要も無いわけで、
幕末期には総髪の浪士が増えた→流行ったらしい。ほー。

面ずれ:
剣術の稽古のし過ぎで、鬢(びん。こめかみ〜もみあげ辺り)
が抜け上がった状態。ひー。



免許皆伝=免許+皆伝


免許:
師匠が弟子に奥義を伝授すること、それを証明する許し状。

皆伝:
奥義の全伝を伝授するのが皆伝で、免許とはまた別もの。

免許皆伝:
免許と皆伝が同時に伝授された場合はあわせて免許皆伝。

目録:
免許より下の許し状の一つ。

らしい。
皆伝によると、免許や目録には
1種・2種という科目ごと、もしくは1段・2段というレベルごとに
種類がいくつかあるっちゅうことなんだろうか。
となると免許皆伝の「同時に伝授」っていうのが・・・?

それから、読んだ小説の中では
目録 < 免許 < 免許皆伝
という序列っぽいのだが、手元の辞書(新明解)によると
目録と皆伝ともに「門人(弟子)を取ってもよい」とある。
免許も弟子は取れるのか?

いまいち分からんが、
強さの序列さえ分かれば脳内映像は作れるのでよしとする。

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